朝霧野外活動センターは、毎年度約540団体に利用いただいています。各団体は、それぞれの目的に応じ様々な活動を行いますが、その中で、多くの皆さんが、事故にはならなかったが危なかったこと、危ないと感じたこと、漠然とではあるが不安に感じたことなどの、いわゆる「ヒヤリハット」を経験されています。
 ここでは、利用後に利用団体から寄せられたこれら「ヒヤリハット」の事例を紹介します。
 活動を計画したり、その安全対策を立てたりするうえで、ご活用ください。
※朝霧野外活動センターでは、軽度のものでも、ケガを生じた事例は、「事故」として扱っています。ここにあげるヒヤリハット事例には実際にケガに至った事例もありますが、あくまで利用団体から報告いただいたものとして、掲載しています。

令和3年度(53件)

1 野外活動中のヒヤリハット事例(35件)

(1)野外炊事 8件
ヤケド飯ごうを素手でさわってあわや大やけど、という場面。
野外炊飯で熱した鍋に触れ火傷をした子がいた。
子どもが薪わりをする際、手を薪わりの器具に打ちつけてケガ(軽い打撲)をしてしまった子どもがいました。
刃物のケガなた使用中にけが、またけがにはいたらなかったが危うい場面あり。
ピーラーで指を切ってしまった人がいたので気を付けたい。
そのほかナタの使い方を教えたが、思う様に出来なかった。
包丁の数があわなかったこと。
炊事で、火がつかないので近くの葉をかまどに入れ、すみと一緒にドラム缶に入れてしまうなど火のとりあつかいが雑であった。
(2)ナヴィゲーション型野外活動 20件
道間違いや道迷いCPをスルーしてしまうチームがあったので、配慮したいと思いました。
1つ目のチェックポイントを無視して通過したため子どもの所在が全くわからなくなってしまった。(ポイントではなく陣馬の滝の看板をもとに動いていたため)
ウォークラリー中、コースをはずれ、一時行方が分からなくなったグループがありました。
ウォークラリーで1グループ迷子になった。
オリエンテーリングポストや看板を写真でみせないと間違える。
ケガ探検隊⑪(ふもとっぱらトイレ付近)のところで転んだ子がいた。トイレを見つけて喜び走ったところ、れきの石のところで足をすべらせた。
体調不良猛暑の中のウォークラリー途中でリタイヤしたり、水を運んだりして、何とか終えました。日かげがずっとないところは心配でした。
ウォークラリー中に予想以上の気温上昇があり、水分が足りなくなった子が複数いた。
探検中に体調が悪い子がいた。地元の方のご厚意で車の中にいさせていただいた。
雨の心配ばかりしていて、暑さ対策が少しおろそかになってしまい、バスよいからのウォークラリーでつかれてしまう子が出てしまいました。
霧が濃く、点灯していない車の姿がとらえにくく危険に感じた。
交通事故のおそれハイク中、広い道路は思ったより交通量が多かった。
フォトラリーポイント⑦から上がったところに国道は歩きませんの表示があるといいかもしれません。⑧ポイントで草むらを歩かずに国道を歩いてしまったグループがありました。(子どもが写真をよく見ていないせいもありますが)
ふもとっぱら付近の市道で、子どもたちの班がだんご状になり、車が近づいても道いっぱいに広がり、通過直前にとび出す子がいた。
雨天時の紙でのフォトラリーが、困難でした。フォトポイントまでの地図上の道が子供用に書かれていないので、ガスの中の探索が方向がわからなくて混乱しました。
そのほかウォークラリー中、さわやかパーキングから松下牧場へ向かう道の両脇が深く穴のようになっていたので、通行中危ないと感じました。
ウォークラリーのコマ地図だけでは不安なので、写真つきの地図が必要だった。
所でいただいたCPと自校のCPの違い。
コンパスを児童が落としてしまい、すみませんでした。
ウォークラリーの時に、緊急用ホイッスルを用意できなかった。
(3)キャンプファイヤー 2件
火の強さキャンプファイヤーの火の粉が予想以上に高く舞った
トーチキャンプファイヤー点火時に、絶妙なタイミングでトーチが風上方向に水平方向に向いてしまい、炎がトーチ持ち手の方向に逆噴射(?)するような格好となり、本当に危険だった。
(4)スケート 5件
転倒スケートリンクに、下りた後…指導者の言う指示に素直に聞かず転ぶ様子が見られた。ヘルメットは重要だなと感じた。
大人のスケートの転倒はドキッとしました。無理は禁物ですね。
体重がある子供がたくさん転び、活動後に少し痛みがありました。
そのほかスケート靴が左右反対ではいていた
スケート靴の選び方、はき方を注意された。(何回か履き直しがあった。)

2 環境などに起因するヒヤリハット事例(4件)

動物に関するものAサイトトイレにくもがいてびっくり
和室にハチがいてびっくりしましたが、すぐに対応して下さり助かりました。
不整地かれ沢で滑る子がいました。
フィールドの状況に関するもの陣馬の滝への入口通路に車両が入る関係で、車止めがはずされていて通路に大きな穴があくことになり、子どもがけがをしないかと心配しました。

3 生活場面に関するヒヤリハット事例(5件)

外遊びなど宝山で芋虫のように転がって遊んでいた子どもの顔に、他の芋虫転がりの子どもの足が当たり痛い思いをした。
つどいの広場の迷路で遊んでいた子がケガをしたことですが、皆様のおかげで助かりました。
スケート場で、テントマットの上でシュラフでツルツル滑る感触をノリノリで楽しんでいた子どもが転倒して頭を打った。(スノーボードの逆エッジのような感じだった)
そのほか班行動の指導
特にないが、利用者の中に1名、半ズボンサンダルが基本の方がおり、注意のタイミングが難しかった。(キャンプ場利用)

4 施設や設備に関するヒヤリハット事例(7件)

体育館体育館の床がすべりやすく、子ども同士がバスケットで活動している時にお互いすべってぶつかっていた事。
宿泊室宿泊室のドアを空けた時に、中にいた子の足にドアが当たり、爪を痛めた。大したことはなくてよかった
階段・出入口外遊び中に広場側の出入口ですべって転んだ子がいました。
湿気で階段の踊り場がすべるので何人かの子が転びそうになっていました。
遊具等施設の問題ではありませんが、つどいの広場横のてすりを鉄棒のように使ってしまい頭をぶつけそうになった。
一輪車をおかりして遊んでいた子どもが、サドルの下の部品部分に手をはさみ、小さな血まめができた。(すみません)
そのほか電気カーペット等の使用にて、許容アンペア数を超える加能性を考慮していなかった。スタッフの方に教えられ事故なく過せました。

5 食事に関すること(2件)

アレルギー卵アレルギー(完全除去)がある子供の対応をするため、食堂からおにぎり弁当の成分表を取り寄せたところ、2種類のおにぎり弁当の成分表が送られてきて、頼むつもりもの以外の情報に混乱したが、よく確認したところ、2種類のおにぎり弁当はどちらにも卵が使われていることが理解できた。
卵アレルギーの子供が、保護者から食べても大丈夫だと聞いていたホットケーキでアレルギー反応。よりによってキャンプ長がサイトを離れて(ファミリーマートまで弁当をとりに行っていた)いた時に症状が出て、本当にヒヤヒヤだった。