朝霧高原トレイルランニングレース大会を主催する朝霧野外活動センター(指定管理者日本キャンプ協会グループ)では、平成23(2011)年度から平成27年度まで、大会の開催にあたり、大会の実施がトレイルやその周辺の植生等の環境にどのような影響を与えるかについて調査を実施しました。
 私たちは、これらの調査を基にコースや定員の検討を行い、行政や地権者等の様々な関係者と協議を重ね、必要な許認可を得て大会を開催しています。
 平成26(2014)年度の大会では、竜ヶ岳周辺エリアにおいて希少植物が確認され、またレースの開催によるトレイルの荒れが確認されたため、本年度はこのエリアをコースとして使用することを取りやめることにしました。あわせて大会コースとして使用しないことでトレイルの回復が図られるかどうかや、希少植物の生息状況等については平成27年度に継続調査を実施しました。

 私たちは、これらの調査を通じてトレイルランニングレースを含む全ての野外活動を実施する上で、自然環境とどのように付き合っていけばよいかについて、そのよりよい在り方を模索していくとともに、朝霧野外活動センターを利用する多くの方に、自然を大切にしながら野外活動に取り組むことの重要性について、伝えていきたいと考えています。

 みなさんに、トレイルランニングを含む野外活動全般が自然に与える影響について考え、より自然と共存した野外活動を進めていくための資料として活用していただくために、私たちがこれまで行ってきた調査の結果を公開します。

*お願い 全てのメディアに転載・引用する場合は、事前にご連絡いただくとともに、出典を明確にしてください。

環境等対応計画書/報告書に関するご連絡は、こちらからお願いします。