朝霧野外活動センターは、毎年度約540団体に利用いただいています。各団体は、それぞれの目的に応じ様々な活動を行いますが、その中で、多くの皆さんが、事故にはならなかったが危なかったこと、危ないと感じたこと、漠然とではあるが不安に感じたことなどの、いわゆる「ヒヤリハット」を経験されています。
 ここでは、利用後に利用団体から寄せられたこれら「ヒヤリハット」の事例を紹介します。
 活動を計画したり、その安全対策を立てたりするうえで、ご活用ください。
※朝霧野外活動センターでは、軽度のものでも、ケガを生じた事例は、「事故」として扱っています。ここにあげるヒヤリハット事例には実際にケガに至った事例もありますが、あくまで利用団体から報告いただいたものとして、掲載しています。

令和6年度

1 野外活動中のヒヤリハット事例

活動内容等ヒヤリハットの状況
野外炊事
ヤケド調理中に火の粉がとんで手のひらをやけどしました
キャンパーが皮手袋使用時に熱いものにさわり続けて指先をやけどした。
熱い鍋を手で触れてしまったり、軍手一枚で、やけどしてしまったりしました。
野外炊事の際に、加熱した鍋をテーブルに移動させた後、もう大丈夫と思って素手で触った生徒の指がやけどした。
ヤケド(おそれ)野外炊事の際に片手のみ軍手している生徒→両手でなべをつかもうとした
説明をうけたにもかかわらず、熱いなべを手でもってしまった、しまいそうになったことがありました。
なべのふたでやけどしそうになった。
薪に火をつける時、まつぼっくりを使いました。ある班ではぜて、火がかなり大きくとんだということがあり、気をつけなければと思いました。
切傷包丁の片づけの際、指を切ってしまいました。(子ども)特に気をつけるように、事前指導を徹底していきます。
調理中に包丁で指を切った。
缶のフチで手を切ってしまった。
ヒヤリハットではなく、事故(ケガ)が発生しました。初日9/10の野外炊事でナタによる手の裂傷があり、すぐに受診したところ、3針ぬうものでした。充分予見できるもので学生に注意をうながしていたのにもかかわらず、事故が起こったため、スタッフ配置、指導方法など改善したいと思います。
炊事…包丁やピーラーで血はでないが少し切った子がいました。
打撲キンドリングクラッカーで自分の指を叩く事故2件。いつも、その瞬間を見ていないが、今回「他児に叩かれた」という証言をとらえることができ、二人組でやるという指導のスキマに気づかされた。
その他薪が太いので、薪割りの道具を使っても難しく、危なっかしい子もいた。子どもだけでやるのは大変だった。(経験不足かもしれませんが...)
特にありませんが、強いて言うなら野外炊事の片付けの際に調理器具を持って走って返しに来た生徒がいましたので注意しました。
ナヴィゲーション型野外活動
道間違いや道迷い朝霧探検隊で子どもたちが迷子になりました。1度目は活動センター出口のあと、施設に沿って歩くとき、車道を歩いたため、左折するところを直進してしまいました。2度目は石の橋付近で、左に曲がるところを見間違えて道なき場所を曲がってしまったようです。地図を確認せずにどんどん進んだようで、その間に最後尾を歩いた私が気づかず通り過ぎてしまいました。
朝霧探検隊での遭難しかけた(センター注:道迷いしかけたという意味だと思われます)
フォトラリーBコースに最初で迷うチームがいました。陣馬の滝近くです。
ウォークラリー中の迷子 最終的には戻ってこれた
探検隊の自販機なしの場所をまっすぐ行ってしまい、かなりもどった児童がいた。
怪我枯れ沢で、休憩中、歩きながら水筒の水を飲んでいた児童がすべってころびあごをけがしました。
その他もしできれば涸沢の入口と出口の表示、地図等を用意していただけるとありがたいです。(自分達で準備すべき物ですが)
サイクリング
MTBにて転倒者がでました。(オフロードにて)
キャンプファイヤー
キャンプファイヤーでもうじゅうがりを行っている際に転んで大きなすり傷ができた。浅い傷でよかった、深かったら…大変でした。
トーチの火がマキに点火する前に消えてしまいました(火の神の)タイミングが難しいなと思いました。でも扱いやすくとてもありがたかったです。
個人的には、火の子の衣装を忘れてしまいその場であったもので代用したのが一番のヒヤリハットです。
スケート
スケート手袋外し
スケートでのぶつかり
スケートの中に「手ぶくろ」の持ち物がなかったのですが、実際は利用したこと(見落としをしていたらすみません)
スケート中壁にぶつかる
特にありませんが、強いて挙げればスケートで生徒がころんだ時にケガをしないかと見守っていました。

2 環境等に起因するヒヤリハット事例

活動内容等ヒヤリハットの状況
動物等に関するもの
「これは蜜を吸う花!」と学生が手を伸ばした草花は、学生が思っていたであろう花(ほとけのざ)に似ているが、明らかに違う花だった。たぶん大丈夫だが、毒のある植物だったかも。
涸沢出口付近で、スズメバチを見かけました。
調味料をいれて保管していた箱の中に毛虫が複数いた。さされずによかったのですが、注意したい。
フォトラリーのコースに「ハチがいる」という情報をいただき、コースを変更しました。ありがたかったです。
かれ沢を歩いている時、こけでかなりすべりやすく植物も育っていて歩きにくい所があった。子どもが転ぶことがあった。
クマの出没情報(センター注:情報が出された地域はセンターの活動範囲外でした)
食物のアニマルプルーフが不充分だった。朝、何もなかったが、食物のアニマルプルーフを皆で確認した。
ミニオリエンテーリング中に、木につまづいて転んだり、細い枝が顔に当たったりすることがありました。
沢ですべった。
アブにさされました。
池の周囲に野バラが高く生えていて、小学生の顔の高さにトゲがあり、トゲで唇を切った子がいた。眼じゃなくてよかった。
通路にのびた木の枝が顔に当たったこと
気候や気象に関するもの
季節のわりには気温がたかく、熱中症の心配が高くなった
熱中症
あつい。
高熱の発熱(熱中症と思われる)。涼しいと大人が感じていても、子ども個々の適応力が異なるので、油断できないと思いました。(様子を見たいとも思うが、結局すぐにお迎え…という対応になってしまいます)

3 生活場面に関するヒヤリハット事例

活動内容等ヒヤリハットの状況
宿泊室
部屋が暑く扇風機がない部屋もあり、熱中症が心配された。
二段ベットの上に荷物を置き、上り下りするときに、足を打つ子がいました。(不慣れなためだと思います。)
室内が夜暑く、眠りにくさにつながっている児童が何人かいました。基本的に、とても安全に快適に使わせていただきました。ありがとうございました。
宿泊室のドアの角で額をぶつけ、2cmほど眉間がタテに切れました。
浴室
入浴中シャワーヘッドに鼻をぶつけ鼻血を出した。
その他
研修室の足もとに注意せずつまずいていた。
和室から生徒がとびだしてしまった。かぎがかけられるとよかったです。
夜中トイレに出た子が部屋をまちがえてねてしまい、一時、行方不明になって職員で探しました。
オリエンテーション室から直接広場に出ようとする際に段差に気付かずつまづいた。
炊飯棟への階段で走って転んだ
誰もいなかったので、キャンパーと2人で石をどこまで飛ばせるか競っていたところ、皆が帰ってきた。その方向には石を投げ続けてほしくなかったが、年中児キャンパーはそちらに遠投を続け、見ていた他児が真似をし、結局大きな声で制しなければならなくなった。
食事中のおう吐(悪心ではなく、味によるもので前に座ってる子どもにまで飛び、食べられなくなった、前の子は満腹になったので食べなくていいと言ったため大丈夫だった)

4 施設や設備に関するヒヤリハット事例

活動内容等ヒヤリハットの状況
体育館
体育館の支柱(レバー、バトミントン用)のフタが反対に入っていたため浮いていました。ひっかかってつまづく程度、なぜかフタそのものが反対側についてしまっていたのでもどしておきました。
体育館で荷物だけを置きに行きたい時などくつ下で歩いて転んでいる子どもが多かったです。
体育館の床が滑りすぎて、転倒する人が多かったのがとても気になりました。
その他
プラネタリウムの背もたれが倒れうしろの子に当たってしまうことがあった。
4Fの階段の手すりが外れていた。
かいだんの手すりをつかまりおりていたところ手をきってしまった子がいました。確認したのですが手すりの下についているかなぐですったようでした。
外のベンチに乗って遊んでしまった子がおり、すべって落ち、ひじをうってしまいました。
3Fロビーのベランダに自由に出入りできてしまうのは少し怖い気がしました。

5 その他

しおりを道具と一緒に置いておいたら、いつの間にか他の荷物とまざり一時行方不明、個人情報があるのでヒヤリしました。
石を投げる子どもが多いと思っていたら、実際に石が他児の脚に当たり、けが(打撲)になった。
前回までのキャンプで危ないなと思っていた「丸太もちあげパワ―プレイ」で、けが人が出てしまった。(危険な丸太は1番テントわきに隠しました。)
かけやのヘッドが外れた
1番テント番号で夜見えなくてつまづいた
サイト水炊棟の水のたまり
懇親会で飲酒後、体調不良者がいた。
入浴時間外に使用者がいた(朝8:00、2名)
ヒヤリハットというというわけではありませんが、ウォークラリーのかれさわは、かなり歩くのも大変のようでした。教員がつれて歩くので、正解でした。
たばこ案件は以降再検討し、対応させていただきます。ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
大営火場に向かう間、ゲートをすぎた分岐で、すぐに右に入ってしまいやすいので、手前側に大きめの案内板があるといいと思いました。
楽しい1泊2日でした。私達が施設を運営していた昨年度を思い出しました。長く続けていってほしいです。