朝霧野外活動センターは、毎年度約540団体に利用いただいています。各団体は、それぞれの目的に応じ様々な活動を行いますが、その中で、多くの皆さんが、事故にはならなかったが危なかったこと、危ないと感じたこと、漠然とではあるが不安に感じたことなどの、いわゆる「ヒヤリハット」を経験されています。
 ここでは、利用後に利用団体から寄せられたこれら「ヒヤリハット」の事例を紹介します。
 活動を計画したり、その安全対策を立てたりするうえで、ご活用ください。
※朝霧野外活動センターでは、軽度のものでも、ケガを生じた事例は、「事故」として扱っています。ここにあげるヒヤリハット事例には実際にケガに至った事例もありますが、あくまで利用団体から報告いただいたものとして、掲載しています。

令和4年度(59件)

1 野外活動中のヒヤリハット事例(30件)

(1)野外炊事 8件
ヤケド炊事の時に鍋をさわってしまい、ヤケドした。皮の手袋が必要だと思った。保冷剤ありがとうございました。
カレー鍋を触ってやけどをしてしまった児童がいた。(軍手をしていてもやけどをしてしまった。)軍手をしていても鍋を持つ時は、ふきんやぞうきんを使うよう指導したい。
熱い鍋を運んでいた学生が、見かけ以上に耐えていて、実は熱傷寸前だった。
「軍手を二重にしてからなべをつかんで…!」と何度も言っていたにもかかわらず、軍手を忘れた子に片方貸していた子が、鍋をつかみ、やけどしてしまったのが、非常に悔やまれる。
子供がマッチを擦り、ヤケドしそうになった。
野外炊飯時のやけど(軽症)
野外炊事で火の粉がとんできた。
炊飯棟で、鉄格子の下を掃除しようと、格子を触ろうとした子がいた。
ヤケド以外のケガなたを使用する際、軍手をつけ忘れて作業する生徒がいた。
ナタの使用場面で手を切りそうになった。
カゴに包丁カバーをつけない状態の包丁とその他調理用小物(さいばし)が入っており、ほしいものを探すため手をつっこんであさり、切り傷(短大生)。
キンドリングクラッカーを使っていて、反対側の手を叩いてしまうケガが3件生じた。
キンドリングクラッカーでまきわり中に、右手のハンマーで左手親指を叩き裂傷(小2)。
そのほか食材の片付け。
かまどのひつけや調節。
(2)ナヴィゲーション型野外活動 12件
道間違いや道迷いウォークラリーで1つの班が迷い139号線の道路まで出てしまった。もう1人、教員を配置するべきだったかもしれない。
ウォークラリーで予想外のポイントで、子供たちが道を間違えたこと。”大丈夫だろう”と思わず、確認を怠らないようにしたい。
朝霧探検隊...子どもが一人、民家にお世話になった。
ミニオリエンテーリングで一時単独行動をした児童がいた。幸いLINEで連絡をとり合い、無事見つかった。
道迷いグループがなかなか発見されなかった時。地理に明るくないため25000分の1の地図を先生方が持っている方がよかった。
かれ沢に行かないはずなのに行ってしまったグループがある。行かない場合のフォトラリーの紙がほしい(CP9なしでかれ沢の写真のないもの)。現在の様子と違う写真があり、子どもが困っていた。見直してほしい。
コマ地図をしっかり確認せず、迷子になったグループがあった。
2日目のウォークラリーで、一般の「ハイキングコース」に行ってしまった。
交通事故(おそれ)ウォークラリー中、コマ地図3で道路を横断しようとしている子がいたが、少し、車と接触しそうだった。(子どもと車は10m以上離れていたが、子どもはコマ地図を凝視していた。)
朝霧探検隊の井之頭公園の所で子どもが道を渡る時カーブで車が見えないので危なかった。
朝霧探検隊のコースに同じように坂が多いので見通しが悪く、子どもたちが予想できない。
そのほかケガをして、もうよくなったと思っていた子が涸れ沢で足の痛みを訴えて来たが、どうすることもできなく、ゆっくり歩くようにするしかなかった。その子のやりたい思いと判断の難しさでけがにつながってしまう。
(3)アイススケート 8件
骨折スケートで学校職員が骨折した。
骨折以外のケガスケート時スピードの出し過ぎによる転倒が何人かあった。
スケート中に転んだ。
ケガはなかったが、スケート中に大人が転倒した。
プロテクターをしていた子はよかったが、初めて滑る子はひじ・ひざともよく打っていた。
スケートで転んで頭を打つ子が多かったが、ヘルメットで防げた。
スケート中背中から転んだ際手首を痛めた。
そのほかスケート靴の選び方、はき方を注意された。(何回か履き直しがあった。)
(4)野外活動そのほか 2件
 特にはありませんが、体調不良になった子どもがでたので、その対応には、とても慎重になった。
トランシーバーを全員に持たせることで共有できてLINEより便利だった。ただ、電波がとぎれる、使用不能など困った。

2 環境等に起因するヒヤリハット事例(10件)

動物に関するものとても大きなハチがいた。
生徒はヘビに驚いていた。貴重な経験になった。
ミニオリエンテーリングの際、子どもから蜂がいたという情報がありました。自然の中に来ているので仕方ないと思いますが、ご報告させていただきます。
ウォークラリーで、犬がついてきました。
フィールドの状況に関するものかれ沢エリア
幼児は藪の中に入ると、どこにいるのかほんとうに見えにくい。(何度も消えた。)
水たまりをさけて歩き、すべった子がいました。
探検好きな子どもが、ひとりで探検に出掛けるのを目が届く範囲で放置していたら、解散30分前に見当たらず、大騒ぎになった。(10分前に発見)
夜、霧が濃く歩行が大変で、躓き、転倒しそうになった。
持ち物リストに「ヘッドランプ」を書くことを指導者が忘れたため、学生がライトを持参しなかったことが危険といえば危険だった。

3 生活場面に関するヒヤリハット事例(9件)

入浴風呂から上がる際に足をすべらせて尻もちをついた子がいた。
風呂場で、浴槽から出る際に転んだ子がいた。
浴室で男の子が走ってお風呂に入ろうとしてすべてしまったこと、特にケガはなくほっとしました。
(女子)脱衣所で裸になった後、はずかしさのあまり、走って中に入っていこうとした子が数名おり、あわあてて止めました。滑って転倒したら大変なことになるので‼
宿泊室ふとんかけカバーをつける際、こどもがふちに足をかけ、ベッド角に顔面を打ちそうになった。やり方、やる場所、姿勢など要検討
夜尿指導をする児童の部屋にかぎがかかっていた。夜間、かぎを開けていただきました。ありがとうございました。
そのほか地図を持たせてはいたものの、キャンプセンターが分からず、本棟の方まで来ている生徒がいた。その時出会わなければどこまで行っていたかと思うとヒヤリとする
子どもの寝かしつけからの、早朝に起きてくる子どもの対応でスタッフの数名が徹夜をしてしまう、というのは、潜在的なリスクだと思いました(私自身は寝てしまうのでわかりません)
コロナ感染対策(校内)

4 施設や設備に関するヒヤリハット事例(6件)

入浴風呂から上がる際に足をすべらせて尻もちをついた子がいた。
風呂場で、浴槽から出る際に転んだ子がいた。
浴室で男の子が走ってお風呂に入ろうとしてすべてしまったこと、特にケガはなくほっとしました。
(女子)脱衣所で裸になった後、はずかしさのあまり、走って中に入っていこうとした子が数名おり、あわあてて止めました。滑って転倒したら大変なことになるので‼
宿泊室ふとんかけカバーをつける際、こどもがふちに足をかけ、ベッド角に顔面を打ちそうになった。やり方、やる場所、姿勢など要検討
夜尿指導をする児童の部屋にかぎがかかっていた。夜間、かぎを開けていただきました。ありがとうございました。
そのほか地図を持たせてはいたものの、キャンプセンターが分からず、本棟の方まで来ている生徒がいた。その時出会わなければどこまで行っていたかと思うとヒヤリとする
子どもの寝かしつけからの、早朝に起きてくる子どもの対応でスタッフの数名が徹夜をしてしまう、というのは、潜在的なリスクだと思いました(私自身は寝てしまうのでわかりません)
コロナ感染対策(校内)
体育館バレーネットのワイヤーはケガしやすい。安全面を考えると、ひも式(公式用)の交換をお願いしたい。ネットが古く、ひもが切れているので新品(上下白帯の公式)だとありがたい。
バレーボールネットのワイヤーは危険です。ひも交換も可能ですので、ご検討お願いします。
大型扇風機に引っ掛かりそうになった。
ベランダ4Fのホールベランダに勝手に出て、下をのぞきこむ子どもたちがいた。指導が行き届かず反省している。
そのほかタイルにこけが生えているところで、雨の水で滑った。
食堂からプラネタリウムへの経路に明かりがなく足元が見にくかった。

5 食事に関すること(4件)

お昼のお弁当の注文の間違いがあったようですが、迅速に対応して頂き、ありがとうございました。とても助かりました。
アレルギー物質のチェックもれがあり、夕食時に再度食堂と教員の食事担当で確認と調整を行った。
ドレッシングに含まれるアレルギー物質について。
カレーを食べすぎました…